神の前に祈る事をやめている


今日のみ言葉
ヨブ記15章1節〜


そこでテマンびとエリパズは答えて言った、


「知者はむなしき知識をもって答えるであろうか。
東風をもってその腹を満たすであろうか。


役に立たない談話をもって論じるであろうか。
無益な言葉をもって争うであろうか。


ところがあなたは神を恐れることを捨て、
神の前に祈る事をやめている。


あなたの罪はあなたの口を教え、
あなたは悪賢い人の舌を選び用いる。


あなたの口みずからあなたの罪を定める、
わたしではない。
あなたのくちびるがあなたに逆らって証明する。


あなたは最初に生れた人であるのか。
山よりも先に生れたのか。


あなたは神の会議にあずかったのか。
あなたは知恵を独占しているのか。


あなたが知るものは
われわれも知るではないか。
あなたが悟るものは
われわれも悟るではないか。


われわれの中にはしらがの人も、
年老いた人もあって、
あなたの父よりも年上だ。


神の慰めおよびあなたに対するやさしい言葉も、
あなたにとって、あまりに小さいというのか。


どうしてあなたの心は狂うのか。
どうしてあなたの目はしばたたくのか。


あなたが神にむかって気をいらだて、
このような言葉をあなたの口から出すのはなぜか。


人はいかなる者か、どうしてこれは清くありえよう。
女から生れた者は、どうして正しくありえよう。


見よ、神はその聖なる者にすら信を置かれない、
もろもろの天も彼の目には清くない。


まして憎むべき汚れた者、
また不義を水のように飲む人においては。


わたしはあなたに語ろう、聞くがよい。
わたしは自分の見た事を述べよう。


これは知者たちがその先祖からうけて、
隠す所なく語り伝えたものである。


彼らにのみこの地は授けられて、
他国人はその中に行き来したことがなかった。


悪しき人は一生の間、もだえ苦しむ。
残酷な人には年の数が定められている。


その耳には恐ろしい音が聞え、
繁栄の時にも滅ぼす者が彼に臨む。


彼は、暗やみから帰りうるとは信ぜず、
つるぎにねらわれる。


彼は食物はどこにあるかと言いつつさまよい、
暗き日が手近に備えられてあるのを知る。


悩みと苦しみとが彼を恐れさせ、
戦いの備えをした王のように彼に打ち勝つ。


これは彼が神に逆らってその手を伸べ、
全能者に逆らって高慢にふるまい、


盾の厚い面をもって強情に、
彼にはせ向かうからだ。


また彼は脂肪をもってその顔をおおい、
その腰には脂肪の肉を集め、


滅ぼされた町々に住み、
人の住まない家、荒塚となる所におるからだ。


彼は富める者とならず、その富はながく続かない、
また地に根を張ることはない。


彼は暗やみからのがれることができない。
炎はその若枝を枯らし、
その花は風に吹き去られる。


彼をしてみずから欺いて、
むなしい事にたよらせてはならない。
その報いはむなしいからだ。


彼の時のこない前にその事がなし遂げられ、
彼の枝は緑とならないであろう。


彼はぶどうの木のように、
その熟さない実をふり落すであろう。
またオリブの木のように、その花を落すであろう。


神を信じない者のやからは子なく、
まいないによる天幕は火で焼き滅ぼされるからだ。


彼らは害悪をはらみ、不義を生み、
その腹は偽りをつくる」。

女から生れる人は日が短く、悩みに満ちている


今日のみ言葉
ヨブ記14章1節〜17節


女から生れる人は
日が短く、悩みに満ちている。


彼は花のように咲き出て枯れ、
影のように飛び去って、とどまらない。


あなたはこのような者にさえ目を開き、
あなたの前に引き出して、さばかれるであろうか。


彼から目をはなし、手をひいてください。
そうすれば彼は雇人のように、
その日を楽しむことができるでしょう。


木には望みがある。
たとい切られてもまた芽をだし、
その若枝は絶えることがない。


たといその根が地の中に老い、
その幹が土の中に枯れても、


なお水の潤いにあえば芽をふき、
若木のように枝を出す。


しかし人は死ねば消えうせる。
息が絶えれば、どこにおるか。


水が湖から消え、
川がかれて、かわくように、


人は伏して寝、また起きず、
天のつきるまで、目ざめず、
その眠りからさまされない。


どうぞ、わたしを陰府にかくし、
あなたの怒りのやむまで、潜ませ、
わたしのために時を定めて、
わたしを覚えてください。


人がもし死ねば、また生きるでしょうか。
わたしはわが服役の諸日の間、
わが解放の来るまで待つでしょう。



あなたがお呼びになるとき、
わたしは答えるでしょう。
あなたはみ手のわざを顧みられるでしょう。



その時あなたはわたしの歩みを数え、
わたしの罪を見のがされるでしょう。



わたしのとがは袋の中に封じられ、
あなたはわたしの罪を塗りかくされるでしょう。

これこそわたしの救いとなる

今日のみ言葉
ヨブ記13章12節〜23節


あなたがたの格言は灰のことわざだ。
あなたがたの盾は土の盾だ。



黙して、わたしにかかわるな、わたしは話そう。
何事でもわたしに来るなら、来るがよい。



わたしはわが肉をわが歯に取り、
わが命をわが手のうちに置く。



見よ、彼はわたしを殺すであろう。
わたしは絶望だ。
しかしなおわたしはわたしの道を
彼の前に守り抜こう。



これこそわたしの救となる。神を信じない者は、
神の前に出ることができないからだ。



あなたがたはよくわたしの言葉を聞き、
わたしの述べる所を耳に入れよ。



見よ、わたしはすでにわたしの立ち場を言い並べた。
わたしは義とされることをみずから知っている。



だれかわたしと言い争う事のできる者があろうか。
もしあるならば、わたしは黙して死ぬであろう。



ただわたしに二つの事を許してください。
そうすれば、わたしはあなたの顔をさけて
隠れることはないでしょう。



あなたの手をわたしから離してください。
あなたの恐るべき事をもって
わたしを恐れさせないでください。



そしてお呼びください、わたしは答えます。
わたしに物を言わせて、
あなたご自身、わたしにお答えください。



わたしのよこしまと、わたしの罪がどれほどあるか。
わたしのとがと罪とをわたしに知らせてください。

すべての生き物の命、およびすべての人の息は彼の手のうちにある


今日のみ言葉
ヨブ記12章1節〜


そこでヨブは答えて言った・・・


わたしは神に呼ばわって、聞かれた者であるのに、
その友の物笑いとなっている。
正しく全き人は物笑いとなる。


安らかな者の思いには、
不幸な者に対する侮りがあって、
足のすべる者を待っている。


かすめ奪う者の天幕は栄え、
神を怒らす者は安らかである。
自分の手に神を携えている者も同様だ。・・・


これらすべてのもののうち、いずれか
主の手がこれをなしたことを知らぬ者があろうか。


すべての生き物の命、
およびすべての人の息は彼の手のうちにある。・・・


老いた者には知恵があり、
命の長い者には悟りがある。


知恵と力は神と共にあり、
深慮と悟りも彼のものである。


彼が破壊すれば、再び建てることができない。
彼が人を閉じ込めれば、開き出すことができない。


彼が水を止めれば、それはかれ、
彼が水を出せば、地をくつがえす。


力と深き知恵は彼と共にあり、
惑わされる者も惑わす者も彼のものである。・・・


暗やみの中から隠れた事どもをあらわし、
暗黒を光に引き出し、・・・


国々を大きくし、またこれを滅ぼし、
国々を広くし、また捕え行き、


地の民の長たちの悟りを奪い、
彼らを道なき荒野にさまよわせ、


光なき暗やみに手探りさせ、
酔うた者のようによろめかせる。

そしてあなたの命は真昼よりも光り輝き、たとい暗くても朝のようになる

今日のみ言葉
ヨブ記 第11章1節、4節〜20節


そこでナアマびとゾパルは答えて言った、


あなたは言う、『わたしの教は正しい、
わたしは神の目に潔い』と。


どうぞ神が言葉を出し、
あなたにむかってくちびるを開き、


知恵の秘密をあなたに示されるように。
神はさまざまの知識をもたれるからである。
それであなたは知るがよい、神はあなたの罪よりも
軽くあなたを罰せられることを。


あなたは神の深い事を窮めることができるか。
全能者の限界を窮めることができるか。


それは天よりも高い、あなたは何をなしうるか。
それは陰府よりも深い、あなたは何を知りうるか。


その量は地よりも長く、海よりも広い。


彼がもし行きめぐって人を捕え、
さばきに召し集められるとき、
だれが彼をはばむことができよう。


彼は卑しい人間を知っておられるからだ。
彼は不義を見る時、
これに心をとめられぬであろうか。


しかし野ろばの子が人として生れるとき、
愚かな者も悟りを得るであろう。


もしあなたが心を正しくするならば、
神に向かって手を伸べるであろう。


もしあなたの手に不義があるなら、それを遠く去れ、
あなたの天幕に悪を住まわせてはならない。


そうすれば、あなたは恥じることなく
顔をあげることができ、
堅く立って、恐れることはない。


あなたは苦しみを忘れ、
あなたのこれを覚えることは、
流れ去った水のようになる。


そしてあなたの命は真昼よりも光り輝き、
たとい暗くても朝のようになる。


あなたは望みがあるゆえに安んじ、
保護されて安らかにいこうことができる。


あなたは伏してやすみ、
あなたを恐れさせるものはない。
多くの者はあなたの好意を求めるであろう。


しかし悪しき者の目は衰える。
彼らは逃げ場を失い、
その望みは息の絶えるにひとしい

なにゆえあなたはわたしを胎から出されたか

今日のみ言葉
ヨブ記 第10章18−22節



なにゆえあなたはわたしを胎から出されたか、
わたしは息絶えて目に見られることなく、



胎から墓に運ばれて、
初めからなかった者のようであったなら、
よかったのに。



わたしの命の日はいくばくもないではないか。
どうぞ、しばしわたしを離れて、
少しく慰めを得させられるように。


わたしが行って、帰ることのないその前に、
これを得させられるように。
わたしは暗き地、暗黒の地へ行く。



これは暗き地で、やみにひとしく、
暗黒で秩序なく、光もやみのようだ。

しかしあなたはこれらの事をみ心に秘めおかれた


今日のみ言葉
ヨブ記10章1−13節


わたしは自分の命をいとう。
わたしは自分の嘆きを包まず言いあらわし、
わが魂の苦しみによって語ろう。



わたしは神に申そう、
わたしを罪ある者とされないように。
なぜわたしと争われるかを知らせてほしい。



あなたはしえたげをなし、み手のわざを捨て、
悪人の計画を照すことを良しとされるのか。



あなたの持っておられるのは肉の目か、
あなたは人が見るように見られるのか。



あなたの日は人の日のごとく、
あなたの年は人の年のようであるのか。



あなたはなにゆえわたしのとがを尋ね、
わたしの罪を調べられるのか。



あなたはわたしの罪のないことを知っておられる。
またあなたの手から救い出しうる者はない。



あなたの手はわたしをかたどり、わたしを作った。
ところが今あなたはかえって、わたしを滅ぼされる。



どうぞ覚えてください、
あなたは土くれをもってわたしを作られた事を。
ところが、わたしをちりに返そうとされるのか。



あなたはわたしを乳のように注ぎ、
乾酪のように凝り固まらせたではないか。



あなたは肉と皮とをわたしに着せ、
骨と筋とをもってわたしを編み、



命といつくしみとをわたしに授け、
わたしを顧みてわが霊を守られた。



しかしあなたはこれらの事をみ心に秘めおかれた。
この事があなたの心のうちにあった事を
わたしは知っている。