クリスマスに関する用語の解説


1.
 クリスマスの語源は、ラテン語「クリストゥス・ミサ」の略で、Christ(キリスト」+mas「礼拝」 (Christmas)という二つの言葉が結合して出来た用語です。つまり、クリスマスとは、キリストを礼拝するという意味です。



2.
 クリスマスを英語でXmasと表記されることがありますが、それはギリシャ語の「Xristos」の頭文字 Xとmas(礼拝)が一つに結合してできたものです。ギリシャ語の「Xristos」の発音は「クリスト」です。



3.
 Xristos(クリストス)は「油注がれた者」という言葉ですが、「救世主(メシア)」「キリスト」 を意味します。メシア(救世主)とキリストは同じ意味です。



4.
  イエス・キリストの生誕を祝うクリスマス祝会は、12月25に行われますが、3世紀の初め頃、アレクサンドリアのクレメンスという人がキリストの降誕日を5月20日と推測し、その後祝われるようになったようです。
 12月25日が祝われるようになったのは、4世紀中ごろローマで行われたようです。
 ローマで12月25日にクリスマスを祝うようになったのは、異教の〈太陽の誕生〉の祭に対抗し、〈義の太陽ーキリスト〉を祝うためであったと考えられ、恐らくローマから広まったと考えられます。変遷を経て12月25日を全世界で祝われるようになったと思われます。


5.
サンタクロースと贈り物の由来

  聖ニコラウスのアメリカで一般化した呼び名といわれています。クリスマスの前夜にプレゼントを持ってきて子供に与えるという話は、アメリカのニュー・アムステルダムに移住したオランダ人プロテスタント教徒によってアメリカに始まり、今では各国で、サンタ・クロースの名によって、子供たちにプレゼントすることが行われるようになったといわれます。



6.
 クリスマス理解において大切なこと

  神様から大きな贈りもの、イエス・キリストをいただいたということです。

   ヨハネにより福音書3章16節(新約167ページ、新共同訳)に「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された・・・」とあります。神は、独り子なる神を人類にお与えになったのです。

   そのことを心に覚えることがクリスマスに大切なことではないでしょうか。


   もう一つは、クリスマスには、クリスマスという言葉が示す通り礼拝することです。


  マタイによる福音書2章11節に、「家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた」(新約2ページ、新共同訳)とあります。学者(博士)たちが、幼子キリストに贈り物をささげて礼拝しました。学者(博士)たちにならって心のからの礼拝をささげることが、クリスマスには一番ふさわしいことになります。